全国通訳案内士試験「実務」対策について
こんにちはジョナサンです。
2018年度の全国通訳案内士試験の時期が迫ってきました。去年、通訳案内士「タイ語」の1次試験に合格したのですが、仕事の関係で2次試験を受験できなかったので、今年は再チャレンジという形で受験してきます。
今年、通訳案内士法が改正になり、資格の名称も「全国通訳案内士」となりました。また基本的にだれでも有償で通訳業務ができるようになったので、この資格の存在意義がかなり薄くなった感があります。とはいえ、通訳を生業にしたい方は取得していて損はないでしょう。
今年から新しく追加された「通訳案内の実務」は免除科目がある人でも必ず受けなければならなく、過去問もないので、受験者はどなたも不安になっていると思います。私も受験しなければならないので、試験対策をはじめております。
■「通訳案内の実務」対策の教材
全国通訳案内士試験のガイドラインにもあるように、観光庁が発行している「観光庁研修テキスト」(以下リンク)の中から問題が出題されます。まずはこの文章を熟読して理解できれば、まちがいなく合格点に達すると思われます。PDFで配布されているので、ダウンロードしておきましょう。
http://www.mlit.go.jp/kankocho/shisaku/kokusai/tsuyaku.html
「観光庁研修テキスト」は役所の文章なので、とっつきが悪いという方は、最近販売された「全国通訳案内士試験 「実務」 合格! 対策」を購入するのもいいと思います。私も購入しました。まだ過去問などのデータがないのでしょうがないのですが、本の中に掲載されている問題数が少ないので、予想問題集というよりは「観光庁研修テキスト」の解説本というような内容になっています。
■「通訳案内の実務」対策のおすすめ勉強法
「観光庁研修テキスト」の最初の方は小難しい話が多いので、まずは
第6章 宗教上の注意点・食事制限の知識
第7章 文化別・国別の特徴
あたりから始めるのがいいと思います。イスラム教・キリスト教・仏教など違う文化圏の人々の生活を学び、どういう風にガイドをすべきをまとめておけば大丈夫だと思われます。「ハラル」とか「ジャイナ教」とかの単語を簡単に説明できるようにするのがメインの学習になりそうです。テキストに載っている以外のことを調べだすとキリがないので、広く浅くが基本ですね。
次に、メインの内容となってくる
第3章 危機管理と事前調査
第4章 災害発生時等における適切な対応
第5章 コンプライアンス
の部分は一番時間をかけたほうが良さそうです。全国通訳案内士のガイドラインにも「現場において求められる基礎的な知識を問う」と書かれているので、現場で要求される知識を優先的に勉強するのがよさそうです。
細かい法律の内容などが多い、
第1章 通訳案内士法・旅行業法等に関する知識
第2章 旅程管理の実務
は穴埋め問題というよりは、正誤問題として出題されると思われますので、条文を何度も読んでおくしかないですね。
今年から始まる「通訳案内の実務」の科目ですが、試験を受けてみるまではどんなものなのかは全くわかりません。色々と批判の多い「日本地理」や「一般常識」のマニアックな問題は出しづらいと思いますので、正攻法で十分合格点を取れると思います。当日の試験が楽しみです。